こんばんは!
内園です。
皆さんは、人を感動させるお歌とは、どんなものだと思いますか?
メロディーが崩れないお歌?
リズムがばっちりのお歌?
綺麗な滑舌のお歌?
私は、どれも違うことに改めて最近気づかされました。
それは、やはり生徒さんからの学びでした。
なかなか音程が取れず、耳から一生懸命に鍛えている生徒さんがいらっしゃいます。
この方は、はじめ、本当に音が取れず、また、取れていないことにも気づけませんでした。
しかしながら、数ヵ月の成果で少しずつ音がとれるようになり、
今出している音が間違っているのは分からないようなのですが、合ったときに分かるようになってきました。
これって本当に進歩だし、彼の努力です!
発声練習を少しずつと、
お歌も、余計なことをやると訳がわからなくなってしまっていたので、とにかく音程を重視して教えていくのみとなっていたのですが、最近はほんの少しだけ音をとることに余裕が出来てきたので、
お歌の命である表情(抑揚)についてお教えし、歌ってもらいました。
すると、
今までに感じたことのないような、なんとも魂を揺さぶるお歌になったのです。
私は、このお歌を聴いて、感動して泣きそうになってしまいました( ;∀;)
1番でやめてもらったのですが、多分最後まで聴いてたら涙がこぼれていたと思います。
決して上手とは言えません。
音程もリズムもずれる部分がまだまだあるのですが、なぜ私はこんなに感動したのでしょうか?
それは、彼の
「歌詞を伝えようとした思い」です。
そして、その裏には、お歌を歌う体造りが出来ているという証拠でもありました。
音程やリズム、滑舌はお歌にとって3代要素ですが、
人に感動を与えられるお歌を歌うには、体をきちんと使って歌う必要があるのです。
彼は、その体造りがメキメキ上達しているのです。
私が推奨するトレーニングで、横隔膜がメチャクチャ育っています(*゜Q゜*)
舌が固かったのも、喉への力、上半身の力も上手く抜けるようになり、楽器化された体になっていることも最大の要素なのです。
彼の場合は、感覚性音痴(音のズレが自分で分からない)ですので、お耳を鍛えるのに、やはり時間を要してしまいます。
しかし、その間にも体造りのトレーニングや、息のコントロールのトレーニングが先を越して、感動するお歌を歌える体にまでなっていたのです。
あとは、耳だけです。
要するに、ギターで言えば弦をチューニングする力です。
もう、立派なボディーは出来上がっているのです!
体造りも勿論ありますが、やはり一番大切なことは、
彼の、「歌詞を伝えようとした思い」が私の胸に届いたことなのです。
皆さんが、今もしお歌を歌う時、リズムや音程にとらわれすぎているならば、一度メロディーを外して、
その歌詞を気持ちを込めて朗読してみてください。
あなたの表現で、歌詞を伝えるお歌を歌ってみてください。
きっと、今までとお歌が変わってくると思います♪
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